もう春だな~と実感する頃、それは始まる。 夜の行事を一通り済ませた10時頃、右手に割り箸、左手に塩をしこませた空の小さい容器を握り、決意の光で目をギラギラさせた母は「いってくる」と捨て台詞を吐いて敵が潜む我が家の庭へと勇ましく出かけて行く。
この季節にはどこから沸いてくるのか不思議なくらいナメクジが大発生して新芽を食い荒らす。我が家の庭は蜜の味がするらしい・・・。そして小一時間経つと、「今日もこんなに取れたのよ~」と容器の縁まで溢れんばかりの恐ろしい粘着性の集合体をさも誇らしげに見せにくる。どのような方法でそれだけの成果を成し遂げたかは想像したくない。
「ひえ~!」としか言葉が出ないです。あまり成果をみたくないです。 大きな声では言えないけれど、その勝ち誇った表情と毎夜繰り広げられる終わりなき戦いに果敢に挑むハンター母上様にリスペクトする私なのです。

悩殺2歳児イメージ
最初へ戻るボタン